ストレイバード はぐれ鳥の止まり木

社会のはぐれ鳥 ストレイバードのブログです。主に昭和レトロで微妙な本、珍本、奇本を中心に紹介しています。

無駄と余白のあった昭和の記録[裏昭和史探検 風俗、未確認生物、UFO…]

平成の終わりから令和にかけて、若い人の間ではちょっとした昭和ブームが来ているそうですね。 たしかに、昔、名古屋の遊郭があった場所にもカメラを持った女性が歩いているのを見かけることがあります。 最近では、スナックが若い女性にも人気があるらしい…

フランスが空き店舗を解消した方法-書評フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか

ぼくは昨年から、とある商店街のお店再生にかかわらせていただいているんです。 あなたも旅行や出張で地方へ行ったとき、その地元の商店街がすっかりシャッター街になっているのを見たことがあるんじゃないですか? そういう商店街へ入ると、お年寄りがシル…

テレビランドわんぱっくは昭和のファンシーなデザインも懐かしい本[ファミリーコンピュータ大図鑑PART6]

あなたは、子どものころに買った本で捨てられずに現在も本棚に残っているものはありませんか? 今回紹介する本は、ぼくがずっと捨てられずに持っていた、そんな1冊です。 本を開くと、端々からファミコン全盛期の時代の香りがただよてくる気がしていいんです…

[表徴の帝国]を読んで〜日本文化をフランス人が体験して見えたものは空無の中の特徴線?

今回の本は、以前紹介した佐藤隆信氏著の『新宿二丁目』の中で出てきたもので、その新宿二丁目の流れで本書も手に取りました。 手に取りましたが・・・、 難しすぎてなかなか読み進められないし、数行読むだけでいろいろな情景が頭に浮かんできてしまい、途…

[大正・吉原私記]吉原遊廓の大文字楼から語られる当時の日常と文化に浸る

最近、女性の間でも遊廓跡を散策するのが流行っているそうですね。 現代では遊廓がそのままの姿で残っている地域はありません。 でも、地方へ行くと昔の名残のある建築物を見かけます。 名古屋の中村大門もその一つですが、当時を感じられる建築物は松岡健友…

クロちゃんと豆柴の大群がKAMINOGEに登場しても違和感がない理由[KAMINOGE 97]

いや~、路線変更(とは誰も言ってないんだけど)で衣装が黒に変更になったことが、いまだにザワついてますねえ。 豆柴の大群 KAMINOGEでは、元プロデューサーのクロちゃんのインタビューがたっぷり載っていて、読んでいるだけで人生の迷宮に迷い込んだ気に…

働き方はさらに次のステージを考える時期に[ジエンドオブジョブズ僕たちの20年戦略]

この本を読んだ理由は、今後の社会予測を書いてあると思ったからなんですよね。 タイトルを見て、これからの20年間で社会に起きる変化をどう考えてサバイブしていこう?ということを実際の統計データなどから分析して解説したものだと思っちゃったんですよ。…

漫画マリア-マンガ喫茶と昭和で終わったものと忘れてきたもの

今回は、本来は取り上げるつもりがなかったマンガを紹介します。 このブログは、なるべく昭和に出版された書籍を紹介するのを目的にしています。 と言いながら、印象に残った本ならなんでも紹介しているのですが。 ただ、マンガは紹介するつもりはなかったん…

猫が幸せになれる生き方に導いてくれる物語 ネコーチング猫が教えてくれた本当の幸せ

猫って普段は自由気ままで、呼びかけても見向きもしないことがあるけど、たま~にまるで哲学者のような、すごく神妙な表情をしていることがあって、それが妙に凛々しく見えるときがあるんですよね。 あと、そんな猫たちの柔らかい生き方を見ていると、普段、…

コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生-テレビは今もこの人の発明で食べてるんだね

今回、紹介する本は、小学生のころに心霊写真の本や番組をドキドキしながら観ていた世代は、全員読んだほうがいいと思う1冊。 日本のオカルト好きは今後、これを読んでいないとオカルトを語ることははばかられるくらいの1冊です。 って、流石にそれは大げさ…

保護ネコ活動おうえん書房を保護猫カフェ笑猫さんでオープン

今回は、新しく始めたことをお話しします。 めっちゃ小さな本屋さん始めました 笑猫の場所はここ! 一箱ならぬ一本棚 なぜプロレス本? そんなことより笑猫ってどんなお店なのよ? 保護猫活動はたいへんです どうして笑猫で本屋を始めたの? めっちゃ小さな…

新宿二丁目は文化と多様性を育んだ街を知りたい人にオススメの本

大きな書店を歩いていると、小説のコーナーや経済・ビジネス、サブカルチャーなど、カテゴリー別に分けられて整然と並べられてある。 でも、新書と呼ばれる173mm×106mmの縦長で微妙な厚みを持った本たちが並べられた区画だけは異質だ。 自己啓発や歴史、宗教…

新書「感情で釣られる人々」とソーシャルキャピタル a.k.a

今回紹介する本は、本来の趣旨はテレビやネットの世界で蔓延する、理性的な判断を促すデータに基づく情報より、誇張を含めた感情的に脚色された情報によって、消費者であり有権者であるぼくたちの判断を誘導しようとする方法、技術に警鐘を鳴らす内容です。 …

猫を愛する人のための本屋キャッツミャウブックス

今回は、素敵な本屋さんを紹介します。 三軒茶屋の静かな住宅街にある、 Cat's Meow Books (キャッツミャウブックス)さんです。 ぼくは最近、本屋仲間が増えたのですが、その仲間達から必ず名前が挙がる本屋の一つが、キャッツミャウブックスだったんです…

終身雇用が終了した会社員は読もう[しょぼい起業で生きていく]

あなたは、お店を構えて商売するなんて、 ものすごくハードルの高いことだと思っていませんでしたか? お店をオープンするためには、改装費に数千万円、安くても1000万円に近い金額がかかって、失敗した途端、人生が終わるようなイメージがありますよね。 ま…

仕事に悩んでいる人に希望が湧く1冊[しょぼい喫茶店の本]

最近、様々なメディアでアラフォーのことを就職氷河期世代とやたらと強調したり、政府が人生再設計第一世代なんていう完全にアラフォーを失敗した世代と決めつけたような名称をつけたことににカチンときているせいか、 新しいチャレンジ、現代だからできる仕…

尻で仲間の道まで切り開いた人の本[グラビアアイドルの仕事論]

著者の倉持由香さんは、グラビアの世界では尻職人として有名な方ですよね。 いろんな雑誌やテレビでよく見かけますが、やっぱりツイッターで知っている人が非常に多いんじゃないでしょうか? このブログを見てくださっている方の中にも、「フォローしている…

アラフォー以上の世代にこそ読んでほしい1冊[無駄なことを続けるために]

この数年、新しい働き方について書かれた本が増えましたね。 本書はその中でも、いかにも若い人の稼ぎ方だな、と思われがちな1冊なのですが、読んでみると若い人向けの自己啓発書というより、アラフォー以上の世代こそ頭の中をアップデートするために読んで…

信長の実像に迫る良書[ルイス・フロイスが見た異聞・織田信長]

織田信長は、言わずと知れた日本史上最強レベルの超カリスマですが、真の姿がどれだけ伝わっているのか疑問の残る人物の一人ですよね。 だからこそ、漫画やアニメで様々な姿に描かれるんでしょうね。 近年になって、信長の実像を描こうとした著作をパラパラ…

プロレスラーに理想を見た!青木真也著[ストロング本能]を読んで

ぼくのような、団塊ジュニア世代と呼ばれる40代にとって、プロレスラーは強さの象徴みたいなところがあります。 アントニオ猪木や長州力、天龍といったプロレスラーはもちろんですが、小学生当時に大ヒットしたキン肉マンの影響が大きかったんですよね。 だ…

沖縄復帰から1年後の世情を感じられる1冊[オキナワグラフ1973年7月号]

沖縄の古本屋で見つけた本を紹介します。 ぼくは、昭和に出版された本が好きなんですよ。 昭和の本を読んでいると、当時の流行していたものとか言い回しから当時の時代背景が透けて見える気がして、ノスタルジックな気持ちになるんですよね。 もちろんそれは…

高円寺の静寂空間[アール座読書館]で自分を見つめる時間を過ごす

前から気になっていた、東京は高円寺にあるブックカフェ、 アール座読書館へ行ってきました。 アール座読書館は、ブックカフェ好きなら一度は訪れてみたいお店の上位ランカーじゃないですか? いや、もしかしたら、伝説の歌番組『ザ・ベストテン』のルビーの…

沖縄本が好きな人が一度は行きたい古本屋BOOKSじのん

沖縄本好きあこがれの古本屋に行ってきました! ぼくのブログを読んでくださっている方は、なんとなく気づかれているかもしれませんが、ぼくは沖縄本が好きなジャンルの1つなんです。 沖縄には、沖縄独自の出版文化があって、本土にではなかなか見かけるこ…

脳を解放することは人が呪縛から解放されること[フランスの天才学者が教える脳の秘密]

表紙を開くと、まずこの一文がお出迎えです。 「汝の人間性が命じるものに従え、他者の賛美を求めるな。自ら法を作り、それに従う者が真に気高く生き、誇らしく死ぬ。他の人生は生ける屍、亡霊だけが住む世界だ」 リチャード・フランシス・バートン『ヤズド…

『琉球の花街 辻とじゅりの物語』からレトロブームのその先ついて考えた。

この本を読むまで誤解してました。 沖縄の『辻』という街を。 辻と侏儷の物語―琉球の花街 (がじゅまるブックス) 著者:浅香怜子 発行所:榕樹書林 発行:2014年2月20日 じゅりの漢字について 現在の辻について どんな場所だったのか? 琉球文化はどのように…

[仕事文脈vol.12]社会人は、お金と信用について一度は必ず悩むよね。

仕事文脈 vol.12 特集『お金文脈』 発行所:タバブックス 発行:2018年5月12日 先日の、円頓寺 本のさんぽみちでタバブックスが出店していたので、そこで見つけて購入しました。 いま旬な考え方 出店して気づいた2つのヒント 繰り返すことによってできる信用…

ストレイバードは円頓寺本のさんぽみちで会えますよ〜。

さん、サンサン、さんぽみち〜〜〜♪ 『円頓寺 本のさんぽみち』 円頓寺商店街について 散歩に向いている理由 まとめ 円頓寺商店街って知ってますか? 名古屋駅から15分ほど歩いたところにある、近ごろ名古屋の人気スポットになっているところです。 その商店…

心霊写真についてすごく真面目な研究書[心霊写真は語る]

心霊写真は『どういう道のりを経て』人の前に現れるのか? を多角的な視点で考察した研究書です。 心霊写真は語る [著者] 記録が残る心霊写真史 娯楽のために都合よく解釈された記念写真 霊が見えるという人は嘘つきか? 霊は怨念か意識高い系か、はたまた…

アイドルとプロレスには読み込みが必須なのです。

アイドルとプロレスは、むしろ読んで楽しむものです。 アイドルとプロレスは、むしろ読んで楽しむものです。 どこに魅力を感じるんだろう? アイドルの世界 プロレスの世界 カタルシススタイル期 プロレス最強ビリーバースタイル期 再び冬の時代へ・・・ そ…

これは真実の話なのだろうか?[秘境の女 4 ハレム潜入記]

こういう本との出会いがあるから、古本屋に行きたくなるんだよね。 秘境の女 4 ハレム潜入記 著者:C.サイクス夫人 翻訳:清水正二郎 編者:秘境調査協会 発行所:難波書房株式会社 初版発行:昭和42年(1967年)3月5日 ただし、発行年月日は初版発行日か不…