ぼくのような、団塊ジュニア世代と呼ばれる40代にとって、プロレスラーは強さの象徴みたいなところがあります。
アントニオ猪木や長州力、天龍といったプロレスラーはもちろんですが、小学生当時に大ヒットしたキン肉マンの影響が大きかったんですよね。
だから、40代でプロレスが好きだった人にとって、平成の現在でも格闘家よりもプロレスラーを名乗る人を一目置きたくなるんですよね。
青木真也さんは、PRIDEなどの格闘技だけでなく、プロレスラーとしても活躍するカッコいい男の一人です。
今回は、そんな『プロレスラー青木真也』の書いた一冊を紹介します。
著者:青木真也
発行:株式会社KADOKAWA
初版発行:2019年2月20日
本能と自分だけのものさしでシンプルに?
この本のジャンルは、自己啓発本になるのかな?
本書の内容を理解するために押さえておきたいポイントは2つ。
・世界は不平等と知る。
・みんなと同じが安心は過去の教育による洗脳。
この2つが理解できないと、本書の内容にピンとこないかもしれないですね。
ここを理解しないと、目の前の霧がかかったままで青木さんが言うところの本能が目覚めないと思います。
中年のぼくがとくに共感した3つのポイント
時代が変化しつつあるのに、多くの人がさすがに気づき始めた平成の終わりを見ながら、中年のおじさんが「そこなんだよね~。」と心の中で思ったポイントをピックアップして便乗語りしちゃおうかな。
1.モチベーションはどこから湧いてくる?
P.67より参照
「モチベーションをどうやって維持していけばいいんだろう?」
ということは、中年になった人はみんな一度は考えたことがあるんじゃないですか?
そんなモチベーションのマネージメント方法をわかりやすい言葉にしたのが、参照の一文じゃないかと思います。
子どもがいるお父さんやお母さんなら、子どもの成長をモチベーションのもとにしているんじゃないかな。
じゃあ、ぼくのような中年で独身の場合はどうしようか?
身の回りに応援してくれる人がいるなら、その人に喜んでもらうことをモチベーションにするのがいいよね。
でも、どうせならもう少し大きな視野で、
今の仕事が子どもの貧困をなくすことに繋がる方法を考えるとか、
世界中が戦争なんてバカらしいと本気で思って平和になってしまうようなことに繋がる方法を考えるとか。
そんなイカれた発想を本気で信じてやってしまうのは、大きなモチベーションになりそうですよね?
2.ジタバタせずに自分を見つめろ
P.115より参照
誰だって、うまくいかないことが続くと焦ってやり方を変えてみたりするものです。
でも、青木さんは、その時の周りの環境とか、相手の好不調のような自分の外側の部分が原因で成果が出ないことも多いから、あえて変えないという姿勢も大切なんだということを言っています。
日本の教育は、常に他人と順位をつけて評価することでコントロールしやすい人材を育てることに特化しています。
だから、成功・失敗の基準が他人との差になっている人がほとんどなんですよね。
でも、本当に成長するためには、だれかと比べるより、
自分なりにうまくできたのかな?
ということの方が大切なんですよね。
さすがは、身体ひとつで勝負するプロレスラー。
説得力がありますね。
3.手段と目的とミニマリスト問題
P.194より参照
と言う項目で、ミニマリストについて書いています。
ミニマリストになることは、目的ではなく、「生き方」「ライフスタイル」であるべきと。
なんていうかな、
ミニマリストってカッコイイ!
と思って持ち物をポンポンと捨てるのは信念がない。
信念があって必要最低限のものだけで生活している人がミニマリスト。
というとピンと来ますか?
この件については、ぼくももうひとつのブログで書いているので、よかったら合わせて読んでみてくださいね。
まとめ ~ 本能というストロングスタイル
本書では全編を通じて、
本能を目覚めさせると、生き方・考え方がスッキリとシンプルになる。
ということが語られています。
でも、本能ってなんなのだろう?
と考えていると、プロレスラーの理想的な姿が浮かんでくるんですよね。
プロレスラーの理想的な姿なんて、プロレス好きの人たちの中でも様々に違いそうですが、何と無く共通しそうなイメージもあるんですよね。
それは、
たくさんの飯を喰らい
常に強さを求め
誰からの挑戦も真っ向から受けて立つ!
というイメージです。
この姿勢って、ものすごくシンプルですよね。
シンプルゆえに、ストロングスタイル!
まさに本能全開で生きている!
っていう感じがしませんか?
もちろん、全人類がシンプルに強さを求めているわけではないですけど、
『自己満足でもいいから自分の好きなことを追求してみたい!』
というシンプルな願いは誰でも持っていると思うんです。
そんなシンプルな願いを叶えようとする姿勢だって、ストロングスタイルかもしれない。
そして、シンプルな願いを叶えるための力が、
ストロング本能なのかもしれないですね。