こんにちは。
今年(2017年)は瀬戸で畑をやってみたんですよ。
トマトにゴーヤ、小松菜にカボチャ、ナスに枝豆・・・、とりあえず手に入った野菜の苗を植えて初めての野菜栽培を四苦八苦しながらやってみました。
野菜を育てたことのある人はおわかりかと思いますが、毎日世話をしに行かなくても元気に育つものなんですよね!
ただ、こまめに世話をしたほうがいい理由は、野菜より成長するのが圧倒的に早い雑草を抜きに行かないと畑が荒れてしまうんですよね。
なにより、周りの畑がきれいに手入れされている中、一か所だけ雑草がボーボーに生え放題だと景観も悪くなって皆さんに迷惑がかかるので、せめて週一の世話はしたほうがよかったです。
それにしても、野菜が育っていく姿を見るのは心が洗われる気分というか、なんだか励まされたような気持ちになりました。
そんな野菜を観察すると、葉や実がキレイな螺旋状に並んでいるものがあるんですよ。
よく観察するとですよ?
私は食べることで頭がいっぱいで、観察するのを忘れていましたが・・・
さて、フィボナッチというのを聞いたことがありますか?
詳しいことは、今どきネット検索すればわかりやすい解説を読めますから、ここでは割愛させてもらいますが、植物の葉っぱの並びを上から観察すると規則性のある螺旋状に並んでいることがあって、それがフィボナッチ数列とピッタリ当てはまることが多いんですって。
でも、それじゃあ
「どうして自然界の植物がそんな数列を当てはまる成長をするんだろう?」
ということを日々研究している人たちがいるんですよね、やっぱり。
では、
「どうしてそんな研究をしているのさ?」
って思うじゃないですか。
どうしてかというと、気になって仕方がないからなんですよね。
そんなものなんですよ。
研究を始めた動機なんて。
とりあえず、今からあなたも自分の人差し指をじっと見つめてみてくださいよ。
指紋が見えるでしょ?
その指紋、どうしてそんな模様になっているのか気になりませんか?
それがただ気になるわけではなく、メチャクチャ気になってジッとしていられないくらいの人がいるんですよね。
そんな人の中のごく一部が大学で教授になれるわけです。
私のような、法則より食欲の人間にはなかなかご縁はありませんが、幸運にもそんな1人になれた人が著者である、大阪大学大学院 生命機能研究科教授の近藤滋さんです。
この本に出会ったのには理由がありまして、私、会社員時代は何げに研究開発職をしていまして、有名国立大学の教授と10年ほどナノ技術の共同研究をさせていただいていた時期があるんですねえ。
ただ、私自身は理系でもなく大学院も行ってない人間なので、一流の知識と発想力を持つ教授や研究員の人たちと少しでも対等に議論ができるようになりたくて、必死に勉強をしていた中で読んだ1冊がこの本なんです。
この本のいいところは、専門知識のない一般人でも楽しく読めるところです。
お子さんがいる人が読むと、ひまわりを見ながら、サラダを食べながら、水族館で泳ぐ魚に見ながら、ひと味違ううんちくを語れるようになりますよ。
もちろん、開発の現場で日々頑張っている人にはアイディアが閃くための知識をストックできる良書です。
専門書コーナーに置いてありますが、万人にお勧めしたい1冊です!