脳の研究は、日々猛烈な勢いで進んでいますが、それでもまだ、ようやく脳の秘密の入り口に立ったところなんだそうです。
五年くらい前は脳研究の本をよく読んでいたのですが、最近はご無沙汰で。
久しぶりに読んだのが、この本です。
一流の頭脳
著者:アンダース・ハンセン
結論から言うと、
記憶力を高める
アイディアが溢れるようにする
ボケないようにする
子どもに賢くなってもらう
これら全てを叶える方法は、運動すること!
特に、30分程度の有酸素運動が効くんですって。
さらに、うつ病にもウォーキングや軽いジョギングが効果的だそうで、半年くらい続けた場合のその効き目たるや、うつ病で処方される薬と変わらないくらいなんですって。
詳しくは本書を読んで確認していただきたいのですが、どうしてそんなに強力な効果があるかというと、心拍数が多少上がるくらいの軽度な有酸素運動を3か月から半年続けると、脳がストレスに強くなるように海馬などの部分で脳細胞が増え強化されていくんだそうです。
気功のとある練習方法に、100日間、毎日行う体操があるのですが、これが何気に単純な動きを繰り返す有酸素運動なんですね。
実際にこれを100日行うと、色々な変化を体感できるのですが、この変化のうちの1つは脳機能が強化されることで起きていたんでしょうね。
だから、私自身はウォーキングや軽いジョギングを30分程度するだけでうつ病が改善すると言われて納得できちゃうんですよ。
むしろ、薬なんか飲まずに、まずは運動で治すことから目指すように指導したほうがいいと思ってしまいます。
じゃあ、どうして病院では運動方法を処方せず薬を処方するのか?
テレビは運動より、効果がありそうな食材を紹介するのか?
その理由は、お金ですよね。
わかりやすすぎて、笑えてきますね。
この本で語られているのですが、2500年前にヒポクラテスがこう言ったそうです。
「人間は歩くことが何よりの妙薬となる」
現代の医学は、やっとヒポクラテスに近づいたって。
この、脳細胞が増えつづけるところが重要で、普通は老化とともに海馬や前頭前皮質が縮んでいくので記憶力が衰えていくのに、運動している限り死ぬまで脳細胞が生まれ続けるので、記憶力が維持できるんですって。
本書の中で、77歳からトレーニングを始めた陸上選手の話が出てくるのですが、90歳超えても現役でトレーニングを続けたこの選手の脳は、運動していない90歳の人とは明らかに脳が違って、記憶力も若い人と大差なかったんですって。
これを、サクセスフル・エイジング(幸福に老いるこ)と表現していますが、なんかアンチエイジングよりいい言葉に聞こえませんか?
人間、何歳になっても賢くなれる!
ちなみに、運動で脳が活性する効果は数時間続くので、
朝、仕事前にするのが効果的です。
ということで、まずは朝のウォーキングから始めましょう!
この運動は激しすぎるので、一般人には向いていません^_^;