大熱狂!プロレスを10倍楽しく見る方法
訳:ゴジン・カーン
初版発行:昭和57年8月20日
そんな頃に、なんとブッチャーがプロレスについて書いたのがこの本です。
ジャンボ鶴田がどうこうというのは、ブッチャーがこの本の中で語っていることなのでご容赦を。
それにしても面白いですよね。
日本人の有名レスラーが書くのではなく、確かに大人気レスラーとはいえ外国人レスラーが書いていることです。
ブッチャーといったら地獄突きやフォーク攻撃をする極悪神秘なレスラーだったはずなのに、出版された昭和57年にはすでにお茶の間の人気者だったのかな?
まあ、実際に書いたのはゴーストライターだったのかもしれないけど、ハルクホーガンやスタン・ハンセンなどの当時人気レスラーのコミカルな裏話は、たしかに楽屋やホテルで相部屋になったことのある人にしか知り得ないような話ばかりです。
あと、この本でブッチャーがプロレスの醍醐味について何度も語っているんですけど、この部分については現在も、
「プロレスって本気でやっているんですか?」
みたいなことを言ってウケを狙う三流芸能人に読んでもらいたいですね。
そこにはプロレスファンが共通して持っている、プロレスの楽しさの根幹を感じます。
あと、
ブッチャーが選ぶ現時点での必殺技ベストテン
なんていう章も、時代を感じられて良いですねえ。
それにしても、
初版が昭和57年8月20日で、
その1ヶ月後には46版発行って、どんだけ売れたんですか?!
昔は本が、ホントによく売れたんですね。
それと、そんなにこの本を読んだ人が多いなら、昭和生まれにプロレスを熱く語る人が多いのもうなずけますね。
ちょっと話はずれますが、ブッチャーがいた時代は魅力的な外国人レスラーが多かったですよね。
タイガー・ジェット・シンはメチャクチャだったけど目が離せなかったし、アンドレ・ザ・ジャイアントと前田日明とのガチンコ、ハルク・ホーガンの猪木舌出し失神、なんだか逸話だらけの怪物が多かった気がしません?
そういう怪物感のあるレスラーの系譜は、個人的なイメージではビッグバン・ベイダーを最後に途切れてしまった気がしていて、ちょっと寂しいんですよね。
みなさんが好きだった外国人レスラーは誰ですか?