90年代の女子プロレスなんて、深夜に全女の放送があるときはビデオに録画しておいて、何度も観るくらい夢中になってましたよ。
個人的にアツかったのは、やっぱり北斗晶と豊田真奈美、そしてブル中野ですね。
この本は、女子プロレスが一番激しくて異常な輝きを放っていたころから衰退していくまでの証言がメインなので語られていないですが、
ブル中野がかっこいいヒールを確立する前のダンプ松本率いる極悪同盟が極悪レフェリー阿部四郎とともにヒールの試合の面白さを爆上げしていったころも面白かったですよね~。
で、何でダンプ松本のインタビューは入っていないんだろ?と不思議に思っていたんですけど、ちょっと調べたらダンプさんって1988年に一度引退していたんですね。
そういえば、クラッシュ・ギャルズと戦っていたんですもんね。
たしかに一時代古いか。
数年前に、ポートメッセなごやで長与千種の興行、That's 女子プロレスだったかな?
それをみに行ったときに、ダンプ松本も試合していたのですが、やっぱり上手いんですよね~。
観客を巻き込んで盛り上げ、目が釘付けになる面白くて満足感のある試合にしちゃうんですよね。
そういう試合って、言い方は失礼かもしれませんけど、間の取り方やファンの視線を誘導するのは、まだ20~30代の現役バリバリの女子レスラーにはできないワザなんでしょうね。
以前観たスターダムの試合にはなかった、極悪なのに幸せなプロレスなんですよ。
あれ?
何でダンプ松本の賛美になってるんだ?
だから、この本にはダンプ松本は出てこないんだって。
話を戻さなきゃ。
えーっと、、、そうそう!
この本でもアジャコングさんが語っているのですが、90年代の女子プロレスを語る上で外せない1つが、ブル中野とアジャコングの金網デスマッチですよね。
私もDVDを持っていまして、久しぶりに引っ張り出して観ました。
試合は、アジャコングが盲腸の手術後すぐにこのデスマッチに臨み、技の誤爆によって手術の傷が開いてしまいドクターストップで退場するという、当時の全女がとことんぶっ飛んでクレイジーだった証拠の1つです。
この試合が異常だったのは、ブル中野と組んで出場していたモンスター・リッパーが真っ赤に染まったアジャコングのお腹に攻撃し続けたり、アジャコングが退場した後も試合が続行されバイソン木村が1人で2人を相手にすることになったり、試合が終わったと思ったらモンスター・リッパーがブル中野に襲いかかり仲間割れするという、内容が盛りだくさんすぎてカオスだったこと。
まあ、いま改めて見直すと、それくらいしないとアジャコングの負傷退場で下がってしまった観客の熱量を取り戻せなかったのかもしれないですね。
それにしても、この本に出てくる面々の現在のインタビューを読んでいると、あのころの男子プロレスとは違う激しさとスピード感があった女子プロレスをもう一度復興してほしいと思ってしまいます。
ヤバイ、北斗晶と豊田真奈美のDVDを買ってしまいそうだ。。。
それにしても、宝城カイリがアメリカへ行ってしまったのは、素晴らしいんだけど残念でしたね。
最近の女子レスラーの中では宝城カイリの立ち姿ががレスラーとして一番カッコよかったと思うのですが。。。
あぁ、最後まで脱線し続けて本の内容にほとんど触れていない内容になってしまった。
ところで、
絢爛
って読めます?
ケンラン
ですって。
最後に。。。
北斗晶さんは、プロレスのことは全く語らなくなりましたよね。
気のせいですか?
当時の話を聞きたい女子プロレスラーNo.1だと思うんですけどねえ。