ストレイバード はぐれ鳥の止まり木

瀬戸市の読書コミュニティスペース ストレイバードの日記です。主に昭和の微妙な本、珍本、奇本を中心に紹介しています。

2020年以降の生き方を考えるのに参考にしたい1冊[非属の才能]

集団に馴染めず苦しんでいて、何か苦しみから解放される方法はないか?

と悩んでいる人がいるなら、まずはこの本を読んでほしいと思います。

 

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非属の才能

著者:山田玲司

発行所:光文社

初版発行:2007年12月20日

 

 

いやはや、この本は2007年に出版されたものだったんですね。

それが2018年5月25日に13刷まで重版しているんですから、新書で今どき11年も店頭に並び続けている本も珍しいんじゃないでしょうか?

 

 

2007年って何があった年だったかなあ?

と調べてみると、芸能関係はアツいですねえ!

 

藤原紀香陣内智則の結婚に、沢尻エリカの舞台挨拶「べつに」騒動。

亀田大毅の反則試合なんていのもありながら、一番の注目はというと、

オネエブームでIKKOさんの

 

「どんだけ~~!」

 

が大流行!

 

また、多くの人がビリーズブートキャンプでヒーヒー言いながらダイエットをしていた年です。

 

 

ただ、新潟県中越沖地震という大災害が起き、社会問題としてネットカフェ難民が注目されだした年でもあります。

 

 

本書は、非属という言葉をキーワードに、著者がこれまでにインタビューした多くの才能を持った人たちから見えてきた特徴をもとに、

 

同調圧力の強い社会に無理に合わせなくても生きられる方法の提案と、

ひきこもりのような人たちにこそ社会を変えるような才能を持つ人がいるはずだ、

 

ということを説明しながら、

 

孤独、孤立している部分にこそ才能があるんだよ。

だから、みんなと同じはもうやめようよ。

 

ということを語りかけています。

 

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ネットカフェ難民は、現在も解決の糸口が見えないまま放っておかれている問題のような気がしますが、この年あたりから相談する先がないまま孤立していく人たちが見え始め、2011年におきた東日本大震災を機に、『これまで』と『これから』の人生について真剣に考え、新しい生き方を模索する人が増え始めました。

 

この『ネガティブな孤立』『ポジティブな孤立』『2つの孤立』が増えながらも、どちらも決定的な解決の糸口が見えないまま2018年の現在に至る中、本書は初版が出版されてから年を追うごとに求められる度合いが強くなっているんじゃないでしょうか?

 

だから、11年間も重版を続けられたんですよね、きっと。

 

 

著者の山田玲司さんとは?

ちなみに、山田玲司さんは知っている方も多いと思いますが、有名な漫画家さんですよね。

 

個人的に知っているのは、Bバージンゼブラーマンかな。

 

そんな山田さんは、多くの著名人にインタビューして『絶望に効くクスリ』という漫画を描かれているのですが、本書では自分には非属の才能としてインタビューの才能があったことに気づいたと話しています。

 

本書で個人的に特に共感したのは2点

 

一つは、読書の大切さです。

 

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山田さんは、読書を選択肢を広げるために勧めていて、とりあえずジャンルにこだわらず100冊読めと言っています。

 

100冊も読めば、その中に人生のバイブルになるようなものが出てくるということと、たくさん読むことで様々な物事を重層的に見られるようになると言っています。

 

ボクも最低限100冊は読んだ方がいいと思っています。

 

理由は山田さんとほとんど同じなのですが、

判断力と決断の打率をあげるために必要だと思っているんです。

 

たくさんの本を読み、その本たちと会話をしていると、新聞やテレビでそのニュースをどういう意図で流しているのか?

アナウンサーは最近、どうして子供に語りかけるような喋り方をしているのか?

 

などの意図が透けて見えるようになります。

 

 

あと、これはボクがお世話になっていた会社の相談役から教えられた話なんですけど、平社員と部長と役員、さらに社長の違いはなんだと思いますか?

 

それは、仕事での決断の成功率の高さなんです。

 

本来、社長になれる人というのは、ほかの社員より決断した結果の成功率が高い、その相談役がいうには成功率が5割以上の人が社長になれる器の人なんですって。

 

皆さんの中にも、自分が務めている会社の社長と役員止まりの人を比較して納得している人がいるんじゃないですか?

 

その決断の成功率を上げるのに、読書は有効なんですね。

 

 

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もう一つ共感したのは、『創る、そして見せない。』というところです。

 

メモから始めてもいい。

レゴでも折り紙でもいい。

とにかく思いつく方法は全て試す。

 

そして、人に見せるとすぐに批判、ばかにする人が出てきて心が折れるので、創ったものは誰にも見せない。

 

そして、気がすむまでやり尽くす。

 

そんな創ったものの中から、自分だけの非属の才能が見えてくるんですよ。

 

というのは、本当にそうだよなと思うんですよ。

 

というか、それしか方法はない。

 

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それでも、そう簡単に見つかるものではないのが現実なんだけど、ボクの個人的な経験でいうなら、ハッとひらめいてやってみたことが案外うまくハマったりするんですよ。

 

そこが人生の面白いところでね。

 

 

ただ、非属の才能が見つかったとしても、誰にも発見されなければ存在しないのと一緒なわけで・・・

 

やっぱりコミニュケーション力というのは大切なんですよね。

 

本書でも、『和をもって属さず』の章でそのことを丁寧に説明しています。

 

 

既存の社会構造が揺らぎ始めている今、読んでおきたい1冊ですね。

 

 

 

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