沖縄、いいですよね~~。
本土の人間がこんなことを言うとウチナーンチュから白い目で見られるかもしれないけど、沖縄にいると時間がゆったりと流れている感覚がして、心が落ち着く気がするんですよね。
普段、周囲に注意を払い続けて萎縮している心が、本来の姿に戻って行くような感じかなあ。
普段、ボケとツッコミの機会を抜け目なくねらい続けるお笑い芸人が、休みになるとしょっちゅう沖縄に行くと言う理由がわかる気がします。
そんな人の心を解放するような風土は、海と風とともに沖縄で愛されている植物たちが作り出しているのではないでしょうか。
さて、今日紹介する本はこちらです。
沖縄の庭を見直そう 琉球ガーデンBOOK
発行:ボーダーインク
著者:比嘉淳子 文
飯塚みどり 写真
初版発行:2005年4月30日
沖縄には独自の出版文化があって、本好きな私は沖縄へ行くとついつい本を買い込んでしまします。
この本が「わーー、沖縄本だーー!」
とニヤニヤしてしまうところは、
タイトルの『沖縄の庭を見直そう』と言う部分ですよね。
本土の人へ向けて、「沖縄の植物でガーデニングしませんか?」と提案しているのはなく、沖縄に住む人に「琉球植物で琉球文化に根ざしたガーデニングをしましょうよ」と提案しているんですね。
ご存知の方も多いと思いますが、沖縄には風水と独特なスピリチュアルの文化があります。
昔から琉球庭園に植えられる植物には、風水由来の魔除けや縁起が良いと言われているものがあって、さらに植えるといい場所なども色々と言い伝えられているんですよね。
首里城へ行くと、そんな縁起のいい木や聖なる木がたくさんあるんですよ。
首里城に近い金城町にある大アカギも神聖な木として知られ、パワースポットとして有名ですよね。
ちなみに、あの華やかなブーゲンビレアには魔除けの意味があるんですって。
那覇市内でもよく見かけるガジュマルは、見ているだけでもなんだか力をもらえるような気がしますが、精霊キジムナーが住む聖木なんですって。
琉球王国の時代から、ウチナーンチュの皆さんは庭に植物を植えることで運気を取り込んだり、幸せを願ったりしていたんですね。
そんなステキな文化を、「もう一度向き合って大切にしましょうよ。」
さらに、「琉球の木や花は美しいんだから、ガーデニングに使おうよ!」
という、写真もキレイで見ているだけでもうれしくなる本なんです。
この本を持って沖縄でまち歩きをすると、これまでと違った発見とパワーがもらえるかもしれませんね!