ストレイバード はぐれ鳥の止まり木

瀬戸市の読書コミュニティスペース ストレイバードの日記です。主に昭和の微妙な本、珍本、奇本を中心に紹介しています。

対談が現在では不可能なくらいの異次元な面白さ[プロレス・ファン3]

[プロレス雑誌] ブログ村キーワード

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この数年は、新日本プロレスを中心にブームが再来しているんですよね。

 

それとともに、前のブームを担ったレスラーの引退が続いていますね。

 

 

 

まあ、どちらの選手も元気を取り戻したら引退も封印も撤回しそうな気がしますが、時代の一区切り感n強い出来事です。

 

個人的にはさらに、2017年11月3日、豊田真奈美の引退も加えたいところです。

 

 

さて、今回の本はこちらです。

 

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プロレス・ファン3

発行:1992年4月1日

編集:プロレス・ファン編集部

発行:株式会社エスエル出版会

発売:株式会社鹿砦社

 

表紙の見出しからインパクトがありますよね。

 

ジャパン女子崩壊!!

激白!!おにぎり二ケでプロレスがやれるか!!

私たちはなぜジャパン女子を辞めたのか?

 

 

ビックリマーク多すぎです。

 

 

もう一つの見出しもすごいですよ。

 

プロレス界を甘くみるなっ

対談 鈴木邦男VS景山民夫

今、「幸福の科学」で何かと世間を騒がせている景山民夫氏が、ひょうきんプロレスから現在に至るプロレスへの想いを始めて明かす!

 

 

そう、幸福の科学に入信したことで世間をざわつかせていたあの景山民夫氏が、プロレス本で元一水会鈴木邦男氏とそうとう面白い対談をしているんですよ。

 

いやはや、2018年の現在から考えると、なんという無茶苦茶な対談なんだと思うのですが、Wikipedia鈴木邦男氏を検索すると、プロレス評論家でもあったんですね。

さらに、鹿砦社の顧問だったから、こんな面白い対談ができたんでしょうねえ。

 

 

それにしてもこの対談、めちゃくちゃ引き込まれるんですよ。

 

普通、プロレス評論家とリングスの旗揚げで解説の仕事をしていたくらいのプロレス通の2人が対談するなら、団体の裏事情とか、有名な試合の真相とか、そういうのが語られそうじゃないですか。

 

それが、プロレスはプロレスでも「ひょうきんプロレス」の裏話ですからね。

 

ひょうきんプロレスで本当は切れ込みの入った大根で大根ラリアットを受ける予定が、何かの間違いで切れ込みが入ってなく、試合を続行するためにそのまま大根ラリアットを胸で受けたらあばらが折れちゃった、って。

 

何より面白いのは、当時、宗教の件で文春と揉めていたんでしょうねえ。

だから、受ける技の名前が『文春ラリアットだって。

 

かたちはプロレス技なれど、文春砲は1992年にも炸裂していたんですねえ。

 

もう一つ、いまでは絶対できないだろうと思うんだけど、影山氏の顔が三浦和義に似ていたからリングネームはフルハム三浦だったんですって。

 

しかも、とあるイベントで出版社が舞台に三浦和義を上げちゃったんで、その場で「ほんとは殺してるんでしょう?」って質問した話まで書いてある。

 

 

あ、三浦和義という名前にピンときていない方は、ロス疑惑で検索してくださいね。

 

 

他にも、自分の教祖をいじっちゃっているし、プロレスでいうなら場外乱闘を派手にやらかしている感じのする対談なんですよ。

 

それなのに内容がマニアックすぎず、でもプロレスファンは

「そうそう!!だよね~~!!」

と思わず相打ちしてしまいたくなる湯加減で、お二人とも本当にプロレスが好きなんだな~、と感じられる対談でした。

 

 

ジャパン女子は、、、、、

 

個人的に全然思い入れがないから飛ばしちゃおう。

 

 

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1992年と2018年は交差する 

 

ところで、1992年はプロレスブームが再燃した年なんだそうで。

 

この本の中のとある対談では、火付け役になったのが大仁田厚で、FMWの過激なプロレスが新規ファンを開拓したというようなことが書かれていました。

 

 

あと興味深かったのが、

岡村正史氏の『ムーンサルト・プレスを雄弁な「言語」にせよ』

というコラムです。

 

写真を見ると、モノクロでありながらもオレンジのパンツで髪のフサフサした武藤選手が写っています。

 

このコラムでは、新日のメインイベンターの決め技がムーンサルト・プレスでは軽すぎるという批判があったんだとか。

 

この技を、観客に対してどれだけ説得力のある技に育て上げられるかが、武藤選手の成功に左右するということを書かれているのですが、冒頭で書いた通り、ムーンサルトプレスのし納めがニュースになるくらい武藤敬司の代名詞となったのですから、感慨深いですよね。

 

そして、この本の中で当時の人気選手として取り上げられていた大仁田厚武藤敬司が、ほぼ同時期に選手としての一区切りとなるニュースとなったというのも、なんだか時代の転換点を見るような気持ちになりますね。

 

ちなみに、本書の中には91年全日本女子プロレス授賞式の模様もレポートされていますが、豊田真奈美選手は技能賞に輝き、三田英津子選手と「Time To Go」で歌手デビューしていました。

 

あ、MVPはブル中野選手で、新人賞はデビー・マレンコ選手ね。

 

 

最近の文字系プロレス雑誌はかみのげが頑張っていますけど、プロレス・ファンの厚みはかみのげの半分くらいなのに、対談のインパクトは倍くらいあるんじゃないですか?

 

 

その他、時代を感じるなあと思うものに、

『いかすプロレス天国』というQ2ダイヤルサービスをしていたり、一昔前の雑誌の定番、読者投稿コーナーがあるのもいい感じです。

 

特に投稿された内容が、プロレスについて憲法違反とかアンチテーゼなんていうワードで語られているのも、なんだかすごいなあと。。。

 

 

というわけで、プロレスはやっぱり雑誌で過去を振り返っても面白いスポーツだと感じました。

 

 

 

 

 

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