40代のおじさんで、この人を知らない人はいないでしょ。
と言うか、
連射の練習をしなかった人なんているの?
って感じじゃないですか?
そんな当時の子供に影響を与えまくった、今風にいえば
の本です。
高橋名人のゲーム35年史
著者:高橋名人
発行所:ポプラ社
初版発行:2018年7月10日
意外な事実がいっぱい
個人的には、この本で初めて知ったことがすごく多かったんですよ。
まず、高橋名人は現在、ハドソンの社員じゃないと言うこと。
個人的には意外すぎて、「えーーーー!!」ってなりました。
だって、高橋名人ってハドソンの役職名だと言うところまでは知っていましたからね。
高橋名人はきっと、死ぬまでハドソンのマスコットとして所属し続けられるんだと思っていたからなんですよ。
2011年に退社していたんですか。
そうか~。
ハドソンもゲーム業界の再編の波に飲まれ2011年4月にコナミの完全子会社になっていたし、その年の5月に退社したというところに、一つの時代が終わったという感覚があったのかもしれないですね。
そもそも、現在はハドソンというブランド名すら残っていないんだ。
2011年というのは、本当に多くの日本人にとって人生の転換点となったんですね。
あと、当時憧れの的だった『16連射』。
実は、16連射どころではなかっただなんて!!
いやはや、この歳になって今さら高橋名人を連射モンスターとして尊敬してしまうとは思ってもみなかったですよ。
あと、ロフトプラスワンの「真夜中のゲーム大会」を開催したりと、現在も現役で面白いことをしてファンを楽しませている姿は、現在40代の人たちは見習いたい姿ですよね。
ボクはただただ頭がさがる思いですし、そのアクティブな姿勢を尊敬してしまいます。
ボクらにとってのファミコンブームとは?
さて、本書は高橋名人の現在までの経歴と、関わったゲームの歴史が綴られた本ではあるのですが、やはり40歳以降のおじさんたちにとっては、読んでいるとファミコンブームを中心にどうしても自分の子供の頃を思い出して懐かしい気持ちになってしまいます。
だって、スターソルジャーとか16連射とか、コロコロコミックとかキャラバンとか、みんな脳のしわにくっきりと深く刻み込まれているでしょ?
ボクはシューティングゲームとアクションゲームが下手くそだったのですが、スターソルジャーはすごく一生懸命練習した記憶があります。
あとは、この本には出てきませんが、『戦場の狼』のステージとステージの間で主人公が飯ごう飯を食べたりするシーンが入るのにぐっときたことを思い出しました。
あと、裏ワザブームの中の『ウソテク』ね。
ファミマガだったっけ?
それの裏ワザコーナーに、毎回1つわざと嘘の裏ワザが載っているんですよね。
それで、『水晶のドラゴン』というディスクシステムのゲームで、ヒロインが裸になるっていうウソテクが載っていたんですよ。
当時、友達と一緒に何度も何度もそのシーンをやり直したっけ・・・
あとあと~、ボクはスーパーファミコン以降はなぜかセガ派になってしまい、途中で参入してきたソニーには目もくれずメガドライブからドリキャスまで遊び続けたのを思い出し、
「自分、よく頑張ったな・・・」
と、当時の自分の肩を抱いてやりたくなりました。
ところでね、当時セガサターンとプレイステーションが発売されたときに、日経新聞を中心に経済ジャーナリストと称した芸者どもが、しきりにプレイステーションを持ち上げ続けたんですよ。
ゲーム業界を牽引してきたメーカーに批判的で、超大手企業を持ち上げまくる芸者ども・・・
ソニー、勝つために絶対金をばらまいたよな・・・
あー、今思い出しても憎々しい。
(※金をばらまくの部分については、個人的な妄想が相当な量含まれています)
ふぅ、関係ない話でエキサイトしてしまいました。
ちなみにメガドライブで一番ハマったパズルゲームは、メガパネルでした。
おじさんにとってタイムマシーンのような1冊
と、まあね、高校生以降、恋愛に明け暮れた人たちには何の共感も得られない個人的な思い出ですが、テレビゲームって当時の記憶と切ろうとしても無理なくらいガッツリとリンクしているんですよね。
なぜなら、やっぱり高橋名人というのはボクのような中年の子供時代のインフルエンサーだったわけです。
そして、みんな親から「ゲームばっかりしないで勉強しなさい!」って怒られていたし、
「ゲームは1日1時間」という意味を誤解して聞き続けてきたし、
ドラクエ発売日は、社会現象としてニュースで取り上げられて、ボクらはそれを観ていたんですよ。
どうやったって、ボクらの生活の中心にはいつもテレビゲームがあったんです。
そんなインフルエンサー高橋名人が書いた本、読まないわけにはいかないじゃないですか?
だって、その本を読むということは、
子供の頃の自分に会いに行ける。
ということと同じなんですから。
ちなみに、最後のページが高橋名人とあったときにサインしてもらうスペースになってます!