誰だって、右ならえ右したくない人だって、会社に依存しなくたって、人間関係が苦手な人だって、当たり前の生活ができる方法があったっていいじゃんよ〜〜〜〜!!
ねえ?
そうは思いません?
時代は大きく変わってきているはずなんですけど、人の中に飢えへの恐怖がある限り、その恩恵を誰でも享受できるまでにはまだ時間がかかるのかなあ。
って、みんなが当たり前の生活ができる方法の答えが、ズバリこれだ!!
というわけではないんですけど、今回紹介する本は、何人かで一緒にそんな方法を考え試すのなら持っていたい一冊じゃないでしょうか。
コアチョコ流Tシャツブランドの作り方
初版発行:2018年5月12日
著者:MUNE
構成:カトウカジカ
発行所:株式会社 鉄人社
うん、帯に書いてある通り確かに
シルクスクリーンの基礎
デザインのコツ
プリント業者の選択
販売方法
イベント企画
SNS活用術
すべて網羅されてますね。
でも、本屋の起業コーナーによくある開業ノウハウの本とは明らかに違う光り方をしている!
っていうものの、この表紙を見れば、「こんな尖った表紙を見ればそんなことわかるよ。」なんてあなたは言うかもしれない。
でも、この本は実際に手に取って目を通さなきゃ伝わらない、他の開業ノウハウ本にはない『雑木の強さ』みたいなものを感じるんですよ。
それが、「なんとか生きていかなきゃ」と会社の外に活路を見出したい人にとって頼もしさを感じる根を張った強さなんです。
超メジャー出版社が出すようなサラリとした開業ノウハウ本は、マーケティングノウハウなどを含めて全て教えているようで、その実、内容がプロフェッショナルすぎて真似できそうでなかなかできない。
だからなのか、読んでいるとある意味ものすごく突き放された気分になるものが多い。
なんとか生きていかなきゃと思いつめた人には、コンサルティングのプロが書いた成功例の集大成より、ゲリラ的に転がり続けている現在進行形のノウハウのほうが役に立つし、信用できる。
少なくとも勇気をもらえる。
個人的に「信用できる本だな」と感じたのは、著者が会おうと思えば会いに行ける人だからというところにあります。
著者はTシャツデザイナーをしながら東中野でバーを経営してお店に出ているんですって。
だから、この本を読んで興味を持ったら、東中野に行けばいいんですよ。
本の中の対談でもMUNE氏が、
「ノウハウを無料で教えたくない。バーに来てくれたら。」
って語っているところが、ますますいいじゃないですか?
やっぱり、作戦会議は酒場がよく似合うんですよ。
ちなみにこの本、Tシャツで開業するためのノウハウが書いてあるのは事実ですが、「自分はTシャツを売りたいわけではないし、デザインなんてできないし・・・」と思って手に取らないのはもったいないですよ。
上述したように、この本は『なんとか生きていかなきゃ』と日々考えている人にとって、アイディアのヒントと勇気をもらえる数少ない1冊です。
すくなくとも、ものを売るのってサラリーマンが考えているよりハードル高くないことを感じられるはずです。
個人的には、この本を手にしたのが中野ブロードウェイだったのに、読んだのは名古屋に帰って来てからで、気持ちが高ぶった勢いで東中野に行けなかったのは残念でした。
なんで買ってすぐに読まなかったんだ!
俺のバカ!ばか!